エグゼグティブコーチングで一番多い悩みは、世代間ギャップ。
「最近の若い者は・・・?」そんな言葉をよく耳にするが、実はこの言葉2500年も前の孔子の時代から使われている。
ただ孔子は、「若い人でも優れた人がいる」とも言っているから流石だ。
ある社長さんから世代間ギャップの影響で若い人の離職率が上がっているので何とかならないか?という相談を受けた。最終的に中間管理職と入社3年目の若手社員の個人コーチングをすることになった。
結果それぞれの他責意識が徐々に自責に変わり、それぞれがやるべきことを実行に移すことで、離職率が緩和された。
この時一番効果があったのが、上司の歩み寄りだった。歩み寄るというのは強い立場の人が、弱い立場の人に寄り添う方が簡単だ。ただそこにはくだらないプライドや「そんなことしたら部下になめられる」。そういった考えが邪魔をする。しかしその態度の先はあるのは若い社員の離職だと気が付けた時、上司の意識と行動が変わった。コーチングセッションでは自分を客観視できるので、そういった気づきが生まれる。歩み寄るというのはある意味勇気が必要だ。
しかし素直な気持ちでそういう態度をとることが、信頼される上司になるのではないだろうか。